日本は総人口の29.1%が65歳以上を占める超高齢化社会であり、支援や介護を要する割合も増加の一途を辿っています。
※出典:内閣府|高齢化の現状と将来像
こうした現状から介護施設の数は年々増えており、「高級老人ホーム」と称されるホテルライクな施設も登場しました。
本記事では、富裕層向けホームの魅力から選び方のコツや注意点まで詳しく紹介しています。
終の棲家にハイレベルな施設への入居を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
高級老人ホームの魅力とは?
高級老人ホームにはさまざまな魅力がありますが、とくに以下の5つは大きな特徴です。
- 立地条件と周辺環境が良い
- ホテルのような豪華な建物に住める
- 設備やアクティビティが充実している
- 味・見た目・栄養バランスが良い食事を楽しめる
- 充実の人員配置で手厚いサポートが受けられる
各特徴について詳しく見ていきましょう。
立地条件や周辺環境が良い
都市部にあるホームは最寄り駅から徒歩圏内にあり、家族の来訪や外出・外泊時などにアクセスしやすいのが魅力です。
スーパーやデパートなど周囲に商業施設も充実していることから、自立している方であれば自由に買い物も楽しめます。
一方、リゾート地にあるホームの場合は景観を重視し自然豊かな場所にあるため、のんびり暮らしたい方におすすめです。
ホテルのような豪華な建物に住める
外観が豪華で、ホテルのように広いロビーやこだわりのインテリアがあるのも高級老人ホームの特徴です。
介護施設や病院の独特な雰囲気が苦手な方でも、高級老人ホームならリラックスして過ごせるでしょう。
設備やレクリエーションが充実している
安価な特別養護老人ホームなどでは居室や食堂といった基本的な設備しかなく、レクリエーションも最低限しか実施しない場合も少なくありません。
一方、高級老人ホームはリハビリ室・ウッドデッキ・露天風呂・シアタールームなど、施設ごとにさまざまな設備を用意しています。
カラオケや麻雀などレクリエーションも充実しているため、普段から適度な刺激が受けられます。
味・見た目・栄養バランスが良い食事が楽しめる
シェフによる本格的な料理を楽しめるのも高級老人ホームの魅力。
味や見た目にこだわるのはもちろん、栄養バランスにも配慮されているため、美味しい食事を楽しみながら健康寿命を延ばす効果が期待できます。
人員配置が手厚くサポートが充実している
介護や看護の人員配置が手厚く、日常生活から身体的な介護や医療的ケアまでしっかりサポートしてもらえるのもメリットです。
施設によっては24時間365日看護士が常駐している場合もあります。
心身に不安がある方は、サポート体制が充実しているホームを検討してみましょう。
高級老人ホームを選ぶポイントとは?
施設選びでは以下2つをチェックしておくと、失敗のリスクを軽減できます。
- 人間関係やスタッフの雰囲気が合うか
- 居室設備や広さは問題ないか
入居には手続きや費用が発生するため、施設選びに失敗しないよう事前にチェックしておきましょう。
人間関係やスタッフの雰囲気が合うか
老人ホームではさまざまな人と共同生活をすることとなるため、人間関係やスタッフと相性が合うかどうかは大切なポイントです。
マイペースにのんびり暮らしたいのか、イベントなどアクティブに楽しみたいのか、入居後の様子をある程度イメージしておくと良いでしょう。
契約前に現地を訪れて、人間関係やスタッフの雰囲気を確認してみてください。
居室設備や広さは問題ないか
居室は、家具・家電を置いても問題ない広さがあるかチェックしましょう。
タンスなどの大型家具を入れる場合や、車いす移動が必要な場合は、配置スペースや動線にも気を配る必要があります。
高級老人ホームを利用する際の注意点
魅力の多い高級老人ホームですが、一般的な有料老人ホームや特別養護老人ホームなどに比べて費用は高くなります。
入居金だけでも1,000万円以上、月額費用やレクリエーション費など生涯発生する費用も含めると数億円になる場合も。
万が一月額費用が払えず退去となってしまうと、入居金が無駄になるばかりか再度施設を探す手間もかかります。
本人の希望と資産のバランスがとれるホームを探すのは、意外と難しいものです。
ご家庭で見つけるのが難しい場合は、介護施設の専門家がいる「有料老人ホーム情報館」などの利用も検討してみてください。
安心感や充実感を求めるのなら高級老人ホームがおすすめ
豪華な建物をはじめ、充実した設備や豊かな食事など高級老人ホームには多くの魅力があります。
余生を過ごすこととなる場所だからこそ、ストレスなく過ごせる環境はとても大切です。
インターネットで「全国の高級老人ホーム特集」などをみて情報を集めたりプロの手を借りたりしながら、最高の住まいを見つけてください。